社会課題解決
SS24 「脱炭素」社会づくりが日本の明日を決める
9月3日 Strategic  
 講師 株式会社環境文明研究所 代表取締役・所長 加藤 三郎
 セッション概要 今までにない豪雨・洪水、熱波や干魃などの異常気象は、人々の生活と経済活動を混乱に陥れ、社会の安定と秩序を脅かしかねない。また、その頻度や被害が激化して毎年発生すれば、個人や企業、自治体や政府にとって、その負担は耐え難くなる。このような事態に対して、国際社会は2015年にパリ協定を採択し、日本は2020年に「2050年までにCO2等の排出を実質ゼロとする脱炭素社会を創る」と宣言した。有限な地球環境の中で、世界の人口や経済規模が膨張していけば、脱炭素に向けて社会を創り直すしか他に道はないからだ。この道は楽しみも少ない窮屈な生き方と思われがちだが、そんなことはない。生産と消費のあり方を見直し、簡素、省エネ、リサイクル、利他などを旨とすれば、今までとは違う心豊かで価値ある日本の明日が出現する筈だ。
 講師略歴 1966年東京大学工学系大学院卒、厚生省入省。環境庁にて公害・環境行政を担当。地球環境部初代部長として地球温暖化防止行動計画の策定、地球サミット参画などを主導。
退官後に環境文明研究所を設立し、認定NPO法人環境文明21を主宰。現在、同法人顧問。
新著『危機の向こうの希望』(プレジデント社、2020年)のほか、著作多数。