社会課題解決
SS21 “SPERA 水素®”を活用した国際水素供給網の構築
9月3日 Strategic  
 講師 千代田化工建設株式会社 水素事業部 渉外・広報・業務セクション セクションリーダー 鍛冶 尚弘
 セッション概要 脱炭素社会の鍵は、水素エネルギーの活用と認識されており、2020年10月の日本政府の2050年カーボンニュートラルの宣言を境に、その導入に向けた動きが国内でも加速している。我々は、常温常圧で安定的なメチルシクロヘキサン(MCH)を用いた液体有機水素キャリア(LOHC)に注目し、2011年にMCH脱水素触媒の開発に成功した。その後、2020年には、次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(AHEAD)の組合員の一社として、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業である世界初の国際間水素サプライチェーンの実証運転を成功裡に完了した。
本講演では、自社環境技術であるSPERAシステム、国際間実証事業の成果、水素事業展開取組みを紹介する。
 講師略歴 1993年、千代田化工建設に入社。自社技術の排煙脱硫装置の設計、製作、試運転、海外ライセンス案件に従事。
2010年、CO2物理吸収設備のEPC業務を経て、2013年に水素チェーン事業推進ユニットに配属。水素事業組成の一環として取り組んだ国際間水素サプライチェーン実証事業の実務遂行責任者を務め、現在も水素事業構築に携わっている。