SP23 アーキテクチャ設計力強化に向けた日本政府・IPAの取組について
DADC設立の背景と今後の展望
9月3日  14:40~15:40 Strategic  
 講師 経済産業省 大臣官房 秘書課 課長補佐(総括) 河野 孝史
(元 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 社会基盤センター アーキテクチャ設計部(DADC))
 セッション概要 Society5.0の社会は、人の生活や行動、企業活動をバーチャルな世界と現実の世界を融合させたCPS(サイバーフィジカルシステム)として変革していくことで実現される。人間中心の社会である Society 5.0の実現に向け、生活や産業の基盤を形成する複雑なシステムの信頼性、安全性を確保し、ビジネス・エコシステム、法制度・ガバナンスの在り方も含む社会システム・産業構造全体の見取り図にアーキテクチャを活用することが重要である。
このため政府は、2020年5月にアーキテクチャ設計を議論するハブとして、デジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)を独立行政法人IPA内に設立した。DADCは、産業界や行政等の多数の関係者の意見を集約し、多様な人の知の統合により、グローバルに通用する、産業のアーキテクチャをデザインするための透明性を持った中立的な場である。
本講演では、DADCの狙いや現在取り組んでいるアーキテクチャ設計、さらには今後の展望について紹介する。
 講師略歴
河野孝史氏
河野孝史氏2007年経済産業省入省。資源エネルギー庁での法制度・予算等、気候変動問題の国際交渉等の業務を経て、2014年より米国留学。
2016年より情報経済課においてデータ利活用に係る“Connected Industries”等各種政策の企画立案・とりまとめ等の業務を経て、2019年7月よりIPA出向。2021年8月より現職。