SP21 SDGs、脱炭素が引き起こす価値の大転換 社会課題解決、倫理ではなく経営課題として |
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9月3日 11:20~12:20 | Strategic |
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講師 | 立教大学 21世紀社会デザイン研究科 特任教授/不二製油グループ本社 CEO補佐 河口 真理子 |
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セッション概要 | 2015年に社会を大きく転換させる2つの仕組みが整った。脱炭素社会を目指すパリ協定と、環境・社会・経済の3面から社会の持続可能性を高める枠組み、SDGsである。2020年秋に菅首相は脱炭素社会を目指すと宣言、ビジネスの脱炭素化、カーボンプライシングの導入などの政策を打ち出している。SDGsは大手企業の経営層に定着し、長期経営計画策定、人事評価などに組み込む企業も増えてきた。投融資の際に環境や社会課題を考慮するESG投融資はデファクトになりつつある。環境や社会的影響を考えてモノを買うエシカル消費も若い世代中心に共感を広げている。その背景には深刻化する気候変動などの環境問題、コロナで明らかになる世界規模の格差や人権侵害の問題などがある。それが経済成長、効率性と、自己利益最大化とを優先させてきた経営者、投資家、生活者の価値観を大きく転換させ始めている。 本講演では、このような価値の転換をふまえ、職業人かつ生活者としていかに持続可能な社会に貢献できるかを考察する。 |
講師略歴 |
立教大学特任教授、不二製油グループ本社CEO補佐。サステナビリティの諸課題について、企業、金融、生活者の立場からの調査研究、提言活動を行う。 アナリスト協会検定会員、国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン理事、日本サステナブル投資フォーラム理事、WWFジャパン理事、環境省中央環境審議会臨時委員など。 |