講師 |
富士通株式会社 理事/未来社会&テクノロジー本部長代理 新庄 直樹 |
セッション概要 |
スーパーコンピュータ「富岳」は2012年よりフィージビリティスタディを実施し、2014年より理化学研究所が開発主体となって「フラッグシップ2020プロジェクト」において開発を開始、本年3月に完成して正式共用を開始した。この間、2020年にはスーパーコンピュータ向けベンチマークで世界一の四冠を二期連続して達成した。また、システムの開発と並行して、重点課題アプリケーションおよび萌芽的課題アプリケーションの開発が行われ、正式共用前に多くの成果を挙げている。さらに2020年4月からは新型コロナウイルス対策の研究開発に優先的に試用され、その成果は多くの方々に知られているところである。今後は、科学面での貢献のみならず、人々が安全・安心・快適に生活を営む未来社会「Society 5.0」の実現にも貢献して行く事が期待されている。
本講演では、スーパーコンピュータの概観、「富岳」の概要を説明し、開発担当企業としての視点で「富岳」の開発を振り返る。 |
講師略歴
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1987年富士通株式会社入社。大型計算機開発部門に所属し、スーパーコンピュータのハードウェア開発に従事。2006年、「京」の概念設計に参画、2007年より「京」の開発に従事。「京」の完成後、2012年より「富岳」のフィージビリティスタディに参画。2014年次世代テクニカルコンピューティング開発本部長、「富岳」の開発に従事。2021年4月より現職。 |