【A-1】 ビッグピクチャー×デジタル
イノベーションを駆動する構想力とDX
9月11日  9:30~10:30    [特別講演] Strategic  
 講師 多摩大学大学院 教授 紺野 登
 セッション概要 地球規模の大転換期のいま、社会的で大規模なイノベーションへの関心が高まっている。SDGsなどの国際協力はその一例である。また、イノベーションはもはやたまに誰かがやることでなく、2019年にはIMSの規格ISO56002が発行されるなど、「イノベーション経営」として企業経営の中核に位置づけられるものとなっている。一方では、DXが事業や組織のイノベーションの駆動力として不可避となっている。ただし、DXの本質はデジタル技術の導入でなく、私たちの経験的価値の重視やより善い社会の創造である。ゆえに私たちに求められるのは、効率性でなく人間的・本質的価値、そしてとりわけ「構想力」(ビッグピクチャーを描く力)である。構想力とは、私たちの想像力、共感力、実践のための関係力からなる。そこでは、個々の当事者の多様な目的群を共通善に向けての調整・綜合すること、そのための中立的かつ建設的な対話の場、そして実践のためのデザイン思考などの知識創造のための方法が不可欠である。
 講師略歴
紺野登氏
多摩大学大学院教授、慶應義塾大学院SDM研究科特別招聘教授、エコシスラボ代表。
一般社団法人Japan Innovation Network (JIN) Chairperson。
著書に『ビジネスのためのデザイン思考』『イノベーション全書』、野中郁次郎氏との共著に『構想力の方法論』などがある。
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