【E-2】 逆境からの飛躍を実現するプロジェクト
経営危機の中のマツダロードスター開発秘話
9月2日  11:05~12:20  メソドロジー  
 講演者 Goldratt Consulting Partner 岸良 裕司
マツダ株式会社 パワートレイン企画部PMチームリーダー 若狹 章則
 セッション概要 4期連続の赤字。自らの生き残りさえ危ぶまれる経営危機の中、広島・山口の地元雇用に大きな責任をもつマツダが選んだのは、生き残りではなく飛躍への道であった。
現在では、目覚ましい成果で世の中の注目を続けるマツダだが、その飛躍の道は逆境の中で始まった。
危機感をもつ現場が見つけたProject Management手法CCPMの出会い、そして実証実験での劇的なProject期間短縮と飛躍的品質向上、さらに水平展開を加速し、産業界で不可能と言われていた燃費と走りの両立を実現するなど、目覚ましい成果を次々と達成。その理由は、CCPMが実現した現場からトップマネジメントに至るまでのコミュニケーションとコラボレーションの加速にあるという考察と、経営危機からいったん中断したロードスター(RS)がカーオブザイヤー(COTY)受賞に輝くまでの舞台裏を紹介する。
 講演者略歴 岸良裕司:1959年生まれ。全体最適のマネジメント理論TOC(Theory Of Constraints:制約理論)をあらゆる産業界、行政改革で実践し、目覚ましい成果の数々は、 国際的に高い評価を得ている世界の第一人者。そのセミナーは、楽しく、わかりやすく、実践的との定評がある。日本のみならず、世界各国で本が次々と出版されている。
若狹章則:1953年北海道生まれ。小さい頃から機械いじりが大好き。Rotary Engine(RE)に惚れ込み、RE一筋。RE好きが高じて、広島に移動しマツダに就職。その後、パワートレイン(PT)開発に従事し、経営危機の逆境の中、限られた期間、予算でRSのPT開発のProject Managementを率いる。そのRSは2015-2016年COTY受賞。現在も更なるSurpriseを世の中に届けるために活動中。
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