【A-4】 ゲノム医療実現のために、今、必要なこと |
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9月2日 14:55~16:10 |
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講演者 | 理化学研究所 統合生命医科学研究センター 副センター長 久保 充明 |
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セッション概要 | 過去10数年間に、ヒトゲノムと病気などとの関係が急速に明らかとなり、世界中でゲノム情報を用いた医療の実現を目指した巨大プロジェクトが動きはじめた。米国は、昨年1月にプレシジョンメディスンイニシアチブを立ち上げ、個人のゲノム、環境、ライフスタイルの多様性を考慮した疾患の治療や予防の実現を目的とした100万人以上のボランティアによる全米研究コホートの創設を開始した。英国では、ゲノム医療サービスの設定を目的としたUK100Kプロジェクトが開始され、10万人のゲノム解析が実施されている。 このように世界中で、急速にゲノム医療を実現するための研究開発が進められているが、実際の医療にゲノム情報を応用するためには、いくつかの大きな課題がある。これを解決する手段として注目されているのが、人工知能、iPS細胞、ウェラブルなど最新の機器や技術との融合である。本講演では、我々が実施しているオーダーメイド医療実現化プロジェクトを含めた世界の動向を紹介するとともに、今後、ゲノム医療実現のために必要と思われる研究開発の方向性について、私見を交えてお話させていただく。 |
講演者略歴 |
1988年 九州大学医学部医学科卒業 1988年 九州大学医学部第二内科入局(腎臓内科医) 1995年 九州大学大学院病態機能内科学(久山町研究室) 研究生 2003年 東京大学医科学研究所客員研究員 2006年 理化学研究所 遺伝子多型センターグループディレクター 2011年 オーダーメイド医療実現化プロジェクト プロジェクトリーダー 2013年 理化学研究所 統合生命医科学研究センター 副センター長 |