システム開発プロジェクトが失敗する最大の要因に、計画が設定されていないか、または設定されていても計画が的確でないことに起因する事例が多い。計画が設定されていないのは言語道断であり、プロジェクトが失敗するのは当然といえるが、的確な計画が設定されていない問題の根は深い。
一つには、システム開発プロジェクトの場合、規模見積りの精度が高くないため、計画の精度も高くないという、いわばシステム開発プロジェクト固有の特性に起因する問題です。
第二には、スケジュール計画や費用計画、要員計画などを相互にバランスする形で体系化するスキルや知識を有しないために、計画に無理があったり、非現実的であったり、漏れや無駄があったり、など的確性に欠ける計画を設定してしまうという問題です。
良いプロジェクト計画を設定することは、プロジェクトを成功に導くための大前提です。「計画無くして管理なし!!」です。PMBOK®の全39の管理プロセス中、実に21のプロセスが計画プロセスに集中していることからも、このことが裏づけられます。 プロジェクトの計画策定には相応の経験と知識とスキルが必要です。本研修においては、PMBOK®の管理体系をベースにして、そのプロジェクトの特性にふさわしい最適な計画を設定するにはどうしたら良いのか、個別計画と全体計画とをバランスさせて体系的に策定する手法を、具体的な技法と事例を豊富に用いて分かりやすく解説します。
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