歩く
歩いている間、足の感覚(例えば足の裏)に注意を向け続けます。注意が逸れて、いろいろな考えや音などに気を取られたことに気づいたら、優しく何度でも足の感覚に注意を向けなおします。それを繰り返すうちに、頭に勝手に浮かんでくる考えや聞こえてくる音などから、「今ここに」戻る力を培うことができます。歩きながらの訓練は、仕事や買い物などで外出するついでに行えます。 |
手を洗う
感染症予防のためにもしっかり手洗いすることは欠かせなくなりましたが、注意深く丁寧に手を洗うことも訓練になります。過去からの習慣でサッサッと手早く洗う癖がついているなら、それを見直して、手に注意を集中させて、指一本一本、手のひら、手の甲をよく見て、心を込めて洗います。途中注意が逸れて考え事をしていることに気づいたら、やさしく手に注意を向けなおして手をしっかりと洗います。 |
食べる
テレビやスマホを見ながら自動操縦モードで無意識に食べるのでなく、何を食べているのか、その味はどんな感じかを五感を総動員して、食べ物をきちんと認識しながらゆっくりと食べます。見た目、におい、噛んでいる音、口の中の感触、その味、飲み込む感触などの感覚に意識を集中しながら食べます。食事中、他のことに気を取らたらそれに気づいて、食べることに注意を向けなおし食べることに専念します。 |
何かを待つ間
例えば赤信号は、上の空な状態から自分に立ち戻るチャンスともいえます。急ごうとしている気持に気づき、それを落ち着いて受け止め、呼吸や身体の感覚に意識を向けてみましょう。 |
風呂に入る
入浴の時は身体感覚を感じやすくなります。入浴中無意識のうちにあれこれ考えていることに気づいたら、やさしく身体感覚に注意を向け、全身で気持ち良い感覚を味わいます。 |
歯を磨く
いつものような自動操縦的な歯磨きにならないように、口の中や歯ブラシの感覚や手の動きに注意をむけて、ゆっくりと丁寧に歯磨きをしましょう。途中何か他のことを考え出したらそれに気づき、やさしく歯磨きに注意を戻し、しっかりと歯磨きをします。 |