会長より

新年のご挨拶

PMAJ会長 髙橋 誠 [プロフィール] :1月号

新年明けましておめでとうございます。

新しい年を例年にない状態で迎えることになり、何か落ちつかず、また釈然とせずにみなさんもこの正月を過ごされたことと思います。しかし、朝の来ない夜はないことも事実です。この鬱屈した気分を正月休みで養った英気で吹っ飛ばし、今年も元気にやっていこうではありませんか。何事も、信じて動くこと、これが始めのまずの一歩ですから。

さて、昨年はコロナ、コロナで世界中が大変な一年でしたが、その他の事で私の印象深かった事柄にSNSの発信力と云うか影響力の凄さ恐ろしさを痛感し、これからの情報社会の中を生きる難しさを覚えたことがあげられます。
他人を誹謗中傷して社会的に制裁を加えたり、抹殺しようとしたり、はたまた偏向・捏造した情報操作で大衆を煽動し、対抗する集団組織を社会的に攻撃すると云う、SNSの長所を悪用し負の道具として最近は大いに活用され、その傾向は残念ながら増え続けるだろうと思わざるを得ません。この悪用効果は社会に決して良い結果はもたらさず、公益性に欠けた酷い社会の出現が待っていると思われます。しかし、何事にも光があれば影もある事を認識し将来の情報社会を生きる我々がSNSの長所を認めつつも、その一方で情報に接した時簡単にその内容を鵜呑みせず客観的かつ合理的にその情報の妥当性を検証・評価する行動の習慣化が今以上に必要になることを自覚すべきと思います。
また情報ということでは最近のテレビ、新聞といったマスコミ報道にも多くの疑問を覚えるのは私だけではないと思います。彼等は社会正義を代表したかの様な態度で立派に見せようとしていますが、彼等が声高に主張しているのは反撃を受けない社会正義で、危険な厳しい反撃が想定される社会正義には黙っている、ダブルスタンダードの社会正義の姿勢が目につきます。国民国家という社会の成長にとってマスコミは意義ある存在で、その貢献は必須の条件と信じていますので、是非自立した形で将来を見据え、真に今、整えるべき社会正義をせいぜん毅然と報道して欲しいと思います。(ところで、ウィグル人権問題を発したハリウッド俳優のリチャード・ギアは今どうしているのか知っている人がいたら教えて下さい。)

最後に、私どもPMAJは今後とも法人会員、個人会員の方々の成長・発展に貢献すべく頑張ってまいる所存であり、皆様方と有効な活動内容などについて積極的な対話・議論を重ねてまいりますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。

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