R: |
Recognize 認識する(あ、怒りだ)
怒りが生じたら、「自分の中に何が起こっているか」を問いかけます。内面に焦点を向け、何の先入観を持たずに、今どのような考え、感情、感覚が起こっているかをみます。外から見る自分をイメージして、自分の中に怒りが起きていることを認識します。 |
A: |
Accept 受け入れる(仕方ないな)
怒りを認識したら、自分の怒りの感情や気持ちを修正したり、回避したりせずに事実をそのまま受け入れます。そのまま受け入れることで気持ちが落ち着いてきます。 |
I: |
Investigate 調査する(なぜ怒ったのか)
怒りを認識し受け入れると、「なぜ怒りが起こったのか」真実を知りたいという気持ちが起こり、今経験していることにもっと集中して注意を向けるようになります。今自分の身体や心で何が起こっているか、身体の緊張度合い、呼吸の速さ、心臓の鼓動、顔のほてり、胃の痛み、手の汗などの感覚、感覚の背後にある考えなどを調査し、原因を探るのです。 |
N: |
Non-Identification 自分そのものでない(怒りを客観的にみる)
怒りを自分そのものでないと他人事のように考えてみるのです。怒りに巻き込まれているときは、怒りと自分を同一視してしまったように感じるかもしれません。そのため、怒りのままに衝動的に行動してしまうことがあります。しかし、私たちには怒り以外にさまざまな感情があります。私たちは、怒っているとき、喜んでいるとき、悲しんでいるときもあります。怒りの外側から、「自分はいま怒っているね」「こんな原因があるから怒ってしまったのだね」と、怒りを同一視せず、客観的に観察できる存在こそが自分なのです。怒りに対して客観的になることで、現在の怒りに対して冷静に論理的に対応していくことが可能となり、怒りが収まり解決策なども見つかるかもしれません。 |