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「早く、小さく、失敗する!」

プラネット株式会社 中西 全二 [プロフィール] :6月号

 今回は、「早く、小さく、失敗する!」ことについて述べたい。

<1>早く
  失敗からの回復(リカバリー)、あるいは方針変更、計画変更ができる時間を確保するためである。また、躊躇せずに、早めにチャレンジするためである。
<2>小さく
  影響が大きすぎる失敗は、回復(リカバリー)不能、プロジェクト失敗につながるからである。
<3>失敗する
  もちろん、失敗せずに成功する方が良いに決まっている。失敗を恐れずに挑戦するというマインドを持つためのセリフである。
「失敗は新しいことへの挑戦の証」である。従来のことを実行して失敗するのは問題外である。

 スタートアップ、アジャイルも同様の考え方をしていると思う。
(私は、スタートアップ、アジャイルの専門家ではないので断言はできないが・・・)

最悪なのは、「遅く、大きく、失敗する」ことである。
わが国では、失敗を恐れて、後回しにして、致命的な失敗をしてしまうプロジェクトが数多く存在しているように感じている。

 蛇足
 私は、今、新人研修を担当しているが、ゼロからのスタートであるから、「早く、小さく、多く失敗する!」ように指導している。「そこから教訓を得て、次につなぐ」ことが最も大切と考えているからである。失敗は良い経験であり、成長のための栄養素でもある。
 私の心配(杞憂?)は、新人がいずれベテランになったときに、守りに入り、失敗を恐れ、結果として「遅く、大きく、失敗する」ようになってしまうことである。

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