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私にとっての「朝活セミナー」
50代半ばにさしかかり、早寝早起きが得意になるとともにアルコールが入ると集中力が途切れるようになりました。そんな私にとって、PMAJが提供してくれるイベントの中で、いま最も魅力的なのが「朝活セミナー」です。いつも7時には会場に到着し、まずバイキング形式の贅沢な朝食とコーヒーをいただきます。7時30分から講師のプレゼンを1時間ほど聞き、休憩をはさんで、また1時間ほど、参加者全員での自由意見交換を経て、最後に自分にとっての振り返りや感想を全員が共有します。参加者が抱える仕事の内容もレベルも十人十色、まさに多様性にあふれた場です。参加資格は問われませんが、初対面の方もいる異業種交流ですので、皆さん気づきを得ようと早朝からモチベーション高く、いい緊張感があります。日常の現実から自分を切り離し見つめ直す機会としては、お手軽で最適だと感じています。スケジュールの都合があえば参加しており、今年はこれが5回目の参加となりました。(事務局の岩下さん、いつもありがとうございます!)
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テーマ選定の背景
私は2年前にPMRを取得しました。その14年前(39歳)にPMSを取得して以来、「わかりにくい」と言われてきたP2M(特にプログラムマネジメント)を、組織の中で担当する業務に活かそうとしてきました。4年前からは本社技術営業部門に着任し、100名を超える多様性あふれるエンジニアにその考え方を伝えようと試行錯誤した中で、やはり資格(PMR)が必要だと考えるとともに、この4年間(+PMに出会ってからの20数年)自分がどう行動してきたかを振り返り、まとめる機会として今回の朝活セミナーを使おうと決めました。
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話題提供は好評?
予定通り60分で30枚ほどのスライドで話しましたが、一貫して強調したのは「私は一サラリーマンとして日本の建設業界に属する組織の中で担当業務に取り組み、いい結果を出すためにP2Mを活用してきた」ということです。学生時代から研究者として論文を書くことにも慣れてこなかったキャリアでしたから、理論より実践としか言いようがない。組織の中では管理職になるにつれて、プロセスとともに結果を求められます。振り返ってみれば、レッドオーシャンの中で苦しんでいた時代に、What to doを問うプログラムマネジメントは私にとって可能性を感じさせてくれた選択肢の一つでした(他にもいろんな考え方を勉強しましたが)。PMSに合格して以降、異業種交流(関西P2M研究部会)での本音の議論を経て、自分なりにこのツールを使ってきたと思います。今も使っている理由はそれなりに応えてくれている実感があるからです。朝活セミナー参加者の皆さんから出た発言では、ある程度私が伝えたかったことは理解いただけたのではないかと安堵しています。
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(参加された方々からは、下記のようなコメントが寄せられました。) |
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P2Mの実践を色々と考えさせられる話を聞けて良かったです。 |
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実に示唆に富む発表で感服しました。
井の中の蛙からグローバルへ、/P2Mは多くの先人の知見の集合体であり、解釈は統一していない、/SDGs、守破離、/正解は無い、考えるのは貴方、等々が印象的なキーワードでした。 |
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「あるべき姿」と「ありのままの姿」のギャップを埋めるために、考えたり行動したりすることが、プログラムマネジメントの第一歩と感じました。
プログラムマネジメントに正解は無い、と聞いて、少し安心しました。
また、プログラムマネジャーとして「意思」を表現することが大切だと感じました。 |
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プログラムマネジメントが中期計画と考えるとしっくりきました。
やり方に正解は無い、上司やメンバーに自分の意思を伝えることが重要・・・等々、これからしっかりやっていきたいと思いました。 |
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参加できてラッキーでした。
「プログラムマネジメント=中期事業計画」などで実践している、という説明はとても理解でき、誰でも分かる表現だと思いました。 |
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プログラムマネジメントは、中期計画等の事業計画に活かせるものと理解できました。→プログラム立案、実行の意思が重要、As-Is、To-Beは常に見直し、計画の修正を図っていくこと、・・・等々 |
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企業(組織)としてプログラムマネジメントを導入するためのモデル(フレームワーク)を、実践事例に基づいて非常に分かりやすく説明して頂き、非常に勉強になりました。P2Mの価値は正にここにあると感じました。P2M実践事例集を発行しては如何でしょうか! ありがとうございました。 |
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今回初めての参加でしたが、有用なお話を頂きありがとうございました。
特に、P2Mについては、PMPとの棲み分けが何となく分かった気がしました。
プログラムマネジメントは経営層の考えることと思っていましたが、案外、現場レベルでも使えるものと分かりました。 |
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P2Mガイドブックを忠実に理解し、それを実務で実践活用されてきた生きた事例としてとても迫力がある良いお話でした。
答えはひとつではない→代替案がある、との示唆がありました。
職務・職責とマネジメントとリーダーシップの本質が語られました。
ミッション達成への道(課題)を分かりやすく説明して頂きました。
Advanced PMRクラブの活動を強力に進めて下さい。 |