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出張先の理髪店での会話(散髪プロジェクト 2)

プラネット株式会社 中西 全二 [プロフィール] :9月号

 先日、出張先で、理髪店に行った時の話である。
壁面に『「髭剃り」、「洗髪」をしない場合は、あらかじめ言ってください』と書いてあった。

私 : 「髭剃り」は要りません。カットをお願いします。
店主 : わかりました。
「洗髪」はしてもらおうと思っていたが、言い忘れてしまっていた。

途中で、店主が、かみそりを準備し始めたので、
私 : (少し当惑して)「髭剃り」はなしでお願いします。
店主 : わかっていますよ。襟足を剃るのです。
私 : (心の中で)襟足を剃るのは、「髭剃り」に含まれないのか。
   かみそりを使いたくなかったのに・・・

店主 : 「洗髪」をしますので、準備してください。
私 : (心の中で)、「洗髪」してくださいと言わなかったが、含まれていたんだ。

 このようないい加減な会話(コミュニケーション)で、散髪プロジェクトは完了した。
このプロジェクトは成功かどうか怪しい。なぜならば、かみそりを回避するということに失敗しているからである。
今回のプロジェクトでは、スポンサー(私)が意思を明確に伝えなかったことが悔やまれる。
 かみそりを使用しないで、「カット」と「洗髪」をお願いします。
 「髭剃り」は要りません。  と明確にスコープ内外を示せばよかったのである。

こうしては、私は、「除外項目」を含めて、スコープ(範囲)を明確にすることの重要性を学んだのであった。
さらに、空気が読めるいつもの理髪店ではなく、テンポラリーな理髪店でのプロジェクトの難しさも痛感した。

★ 「いつもの(空気が読める)理髪店」でなく、「テンポラリーな理髪店」でプロジェクトを成功できなければ、まだまだである。

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