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「笑い指南」のすすめ

プラネット株式会社 中嶋 秀隆 [プロフィール] :2月号

 隔月、東京で開かれる「英語のジョークを楽しむ会」 (Joke Loving Club)  の 1月例会は「初笑い」と題して、各人が気に入った小咄 (英語日本語を問わず) を披露し合う会であった。その中から 3つばかり、紹介しよう。
その 1 ) タコには足が 8本あると言われるが、そのうちの 2本は、本当は手だ。その2本をどうやって見つけるか。今度、道端でタコに出くわしたら、ピストルを向けて、「手をあげろ」と言おう。あわてたタコが 2本の手をあげる。それでわかる。
その 2 ) Q : What is the difference between the wife and the terrorist.
A : You can negotiate with the terrorist.
その 3 ) Q : How do you catch a monkey ?
A : Climb a tree and act like a banana.
 ポジティブな感情が、心を前向きにし、免疫力を高めることが知られている。その中には「希望・信念・愛・決意・陽気さ・生きようとする強い意志」などとともに、「笑い」が含まれるとのことだ (ノーマン・カズンズ 『ヘッド・ファースト』 )。
 わが国では、落語や漫才など、「笑い」を積極的に取り込んだ素晴らしい芸能があり、落語に「あくび指南」という演目がある。街角に新しく「あくび指南所」が開かれた。看板に魅かれた男が、嫌がる相棒を無理につれて受講してみた。すると師匠が、「普段あなた方がやっているあくびは、”駄あくび”といって価値がない。あくびは風流な芸事にするところに趣がある・・・」などとのたまい、「季節柄、夏のあくびを・・・」といって、夏にふさわしいあくびの仕方を指南してくれる。ばかばかしいやり取りを聞いていた相棒が「あきれたもんだ。教わる方も教わる方だが、教える方も教える方だ。待たされている自分こそ、退屈で、退屈で、あーあ」と大あくびをする。それを聞いた師匠が「お連れさんの方が器用だ」とほめる。
 「あくび指南」の師匠の指摘に沿って「笑い」を考えると、われわれの普段の笑いは、”駄笑い”で、価値がない。笑いをもっと意義深く活用する方策を考えてはどうか、ということになるかもしれない。ビジネスやプロジェクトの現場で、チャレンジを引き受けているビジネスパーソンには「笑い指南」の受講をおすすめしたい。

追 ) 「英語のジョークを楽しむ会」 (Joke Loving Club) への参加を希望される方は、是非、
ホームページ をご覧ください。


以上

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