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『常識』とは?

プラネット株式会社 中西 全二 [プロフィール] :6月号

 以前、『常識』について深く考えさせられる光景を目にした。

 ある組織における研修にて、講師が説明中にも、グループ演習中にも、平気で個人の業務遂行のためにパソコンを使用している受講者が複数存在していたのである。
私はとても驚いた!
私自身は、「研修中は (講師に事前了承を得たうえで) 講義内容を入力するためにだけパソコンを使用する」を、『常識』と認識していたからである。
おそらく、その組織の『常識』は、「社内会議において、人の発言中などにも平気でパソコン、スマホを使用する」、「社外の人間との打合せでも、人の発言中などにもふつうにパソコン、スマホを使用する」ということなのであろう。 少なくとも、私の『常識』の範囲では想像できなかった。

 また、社内に
  「相手の発言中にキーボードをたたくのはエチケット違反」
  「会議は遅刻せずに参加」
  「会議は定時開催、定時終了」
みたいな幼稚園児的なポスターが堂々と貼ってある会社も存在している。

 ふと、考えてみた。
私の『常識』が、もはや時代にそぐわないのかもしれないと・・・
そういえば、「水と安全がただ」ということばを知らない日本人が大半なのが、現状であるのだから。
いつまでも自分の常識が正しいと考えてしまうことは危険である。
いや、「正しい」、「誤っている」と考えること自体が、おかしいのだ。
常識は「とらえかた」であり、変化していくものだから・・・

参考 : 広辞苑より
 常識 ( common sense )
 ふつう、一般人が持ち、また、持っているべき知識。
 専門的知識でない一般的知識とともに理解力・判断力・思慮分別などを含む。

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