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プロジェクトマネジメント笑い話 (笑えない話)?!

プラネット株式会社 中西 全二 [プロフィール] :8月号

【その1】

P子: 貴社のプロジェクトマネジメントの状況を教えてください。
M男: 当社では、WBSは完璧に作成できています。

P子: それでは、ステークホルダー特定も、スコープ記述書作成もされているのですね?
M男: ???

P子: それでは、どのようにして、WBSを作成しているのですか?
M男: プロジェクトチームの知識と経験ですよ、うちはベテランぞろいですからね!

P子: ステークホルダーとの相違はないのですか?
M男: ああ、『認識の相違』はときどきありますよ。
これが一番のリスクです。
そうそう、「俺は聞いていない!」と顧客から怒られることもあるのですが、
これもリスクですね。リスクマネジメントをしなくては!!!

P子: (^_^;) (^_^;) (^_^;)

 そういえば、昔、保険会社の社員で、高級外車に乗っているひとがいて、雨の日にワイパーを使わずに運転をしていたそうだ。その人の考えでは、「自動車保険に入っているから大丈夫だ!」・・・ 1980年代の実話である。
 プロジェクトマネジメントはいらないよ、リスクマネジメントするからね???

【その2】

M男: 当社では、プロマネを育成したいと考えているのですが・・・

P子: 何か困っているのですか?
M男: プロジェクトが順調にいかないのです!

P子: 何に対して、順調でないとお考えですか?
M男: トップが望んでいる納期、予算、品質に対してです!

P子: 具体的にはどのようなことを望んでいるのですか?
M男: 3カ月以内に、100万円で、すばらしい自動車を作ることです。

P子: 実現可能性は?
M男: 根性と気合でやるしかないでしょう! トップの命令だから!

P子: プロマネは魔法使いではないですよ・・・
魔法使いの育成方法があれば、私も知りたいです!
そうそう、今の日本には、「根性と気合」という名の
「サービス残業」という魔法もありませんよ・・・

M男: ちぇっ、結局、プロジェクトマネジメントは無力なんだ!!
P子: (^_^;) (^_^;) (^_^;)

 上記の小噺(?)はもちろん、フィクションです。
 あなたの会社のことではありません!

 以下の話は「実話」です。

 ある会社が誇る「優秀なプロマネ」の定義です。

1. 誰よりも早く出社し、誰よりも遅く帰社する。
(場合によっては帰社しない)
2. 会社の近くのホテルを別宅としている。
3. 草木も眠る丑三つ時に、仕事メールを発信している。

 ★ 御社のエースのことではありません!

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