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パーソナルプロジェクトの勧め
~「アラ還プロジェクト」実行中~

プラネット株式会社 シニアコンサルタント 中 憲治 [プロフィール] :4月号

はじめに
 64歳高齢者入りまでに残すことあと4カ月、パーソナルプロジェクトと称して「アラ還プロジェクト」を実行中である。昨日まで、4月に行う予定の「四国お遍路第4弾」の基本計画を立案していた。2月に「四国お遍路第3弾」を行ったが、基本計画の杜撰さや、想定外のリスクへの遭遇し、4月の計画には2月計画未達分のバックアップ織り込んでいる。“プロジェクトは計画通りに行かないもの”業務としてのプロジェクトでは常套句として使われる言葉であるが、パーソナルプロジェクトでもその言葉通りのことが起こってしまう。本質的には仕事上のプロジェクトもパーソナルプロジェクトも変わらないという事実を改めて実感している。「アラ還プロジェクト」とは、60歳迎えるにあたり、こんな事実現したいなと夢として漠然と描いていた事を人生の終盤戦に臨んで実現しようと始めた“人生の夢を実現するパーソナルプロジェクト”である。

1.パーソナルプロジェクトの利点
パーソナルプロジェクトを始めた理由(パーソナルプロジェクトの利点と言える)は3つある。
一度しかない人生というビッグプロジェクトにおいて、いままで漠然として描いていた夢を実現したい。
ウルトラマラソン完走
100km以上もウルトラマラソンを完走する(開催地、制限時間は問わない)
パーソナルプロジェクトは、そこで起きたすべての原因と結果を自責として負わなければならないが、誰に責められるでもなく、かつそれに落ち込むことなくそこで得た教訓を活かして幾度でもやり直せる。
パーソナルプロジェクト : 個人の活動 (パーソナルプロジェト)にプロジェクトマネジメントを活用すること「冨永 章 氏」

2.アラ還プロジェクトとは
「アラ還プロジェクト」は次の3つのプロジェクトから構成している。
世界五大陸マラソン完走
世界五大陸の世界遺産地で行われるフルマラソンを制限時間内で完走する
業務としてのプロジェクトに関わることが出来る機会がなくなった現在、これまで培った、プロジェクトマネジメントのスキルを活かせる場としてはパーソナルプロジェクトが最適である。
四国八十八か所人力お遍路
総距離1200kmの四国八十八カ所をウオーキング、ランニング、サイクリングの3つの手段で結願する、ただし区切り打ちも可とする。
スコープは、上記3つのプロジェクト。期限は、高齢者入りとなる満65歳までに完了すること。資源は、我が家の財務省の許可する範囲内(基本的には印税、年金)で。

3.夢を実現するとは
夢を実現するためにプロジェクトマネジメントの手法が活用できると思いついたのには、理由がある。
昨年のアメリカ大リーグワールドアップでレッドソックスの優勝に大きく貢献した上原浩冶投手の言葉「夢という言葉は嫌いなんです。夢は消えてしまう。だから、僕は目標という言葉にしている。 目標なら、そこへ向けて頑張れるから」(朝日新聞11月1日福角記者記事より )
ランディ・パウシュ氏の言葉「夢は具体的に思い描くことが肝心だ。計画はいつでも変えられるが、計画がなければなにもかえられない。」
(ランディ・パウシュ「最後の授業」:矢羽野薫=訳より)
ランディ・パウシュ氏とは、元カーネギー・メロン大学教授、バーチャルリアリティの第一人者でコンピューターサイエンス界の世界的権威、40歳代後半に脾臓がんで死去。
人が描く夢は、夢のままでは実現できない、それを具体的目標に置き換え、目標を実現すらための計画を立て、その計画に沿って一つ一つ実行していくことにより夢は実現する。
夢を実現するプロセスは、まさに、PMBOK®による5つのプロセスそのものである。
私は、この言葉に触発され「アラ還プロジェト」を始めた。次号から「アラ還プロジェクト」を構成する3つのプロジェクトについて、計画プロセス、実行・コントロールプロセスで遭遇した遭遇したリスク事象、それを通じて学んだ教訓をお伝えし、パーソナルプロジェクトの楽しさに共感して頂き、一人でも多くの人にパーソナルプロジェクトに取り組む契機になって頂ければと望んでいる。

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