① |
現場責任者が各現場に散らばっていることを考慮し、CMは設計担当者と現場進捗に伴い、必要都度出かけ、課題発掘のための現場周りを定期的に行うよう指示し、極力現場と一体化した行動をとるようにした。また、設計図面が現場責任者に適切に送付されているかを確認をするといった図書管理に気を配る必要があることにも気を配るようにした。 |
② |
スケジュールコントローラー(SC)の役目も重要であり、現場の進捗を正確につかむため自らも現場に足を運び、その結果を進捗会議にて報告し、設計、調達、CM、そしてPMが共通の認識を持って行動する。そして、各責任者は仕事の進捗具合のフォローも行い、密なコミュニケーションをとることを指示し、そのフォローも確認する。
特に、スケジュールは各関連の作業の連関を明確にした、そしてあまり細いアクティビティーを示したネットワークスケジュール表を作る。(詳細は各現場単位で作成し、これをもとに現場管理をする) |
③ |
各現場において設計上の問題が発生したら、その問題をほかの現場にも速やかに伝えるコミュニケーション方策をとる。そのためには、プロジェクト遂行にあたっての共通プロジェクト遂行要領を計画書書作成時に作成しておく。
それと同時にCM配下に各専門技術者を置いて問題の処理と現場への連絡を炭役かつ正確に行えるような体制を作る。 |
④ |
このように面積の広い現場の場合はスケジュールコントローラの役割は非常に大きく、不正確な進捗管理にならないためプロジェクトの進捗を見る必要があるが、そこには進捗を示す予-実管理票(Sカーブ)もなかった。このような場合はCMがSC(Schedule Control)とコミュニケーションを図り、関係者全員がわかるようなS-カーブの見える化を図り、全員参加型の方策をとる。 |
以上から見てもわかるように、第一は当初の準備段階での予想される問題を認識して、計画を立てれば多くの問題は解決されたと思われる。しかし、工事進捗の遅れも関係責任者の密なコミュニケーションとS-カーブなどの見える化を図り、全員参加型の進捗管理と、その達成感によるチームの活性化を図ることができる。