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ステップ 1 :問題行動を分析する |
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主観性や推量を省いて部下が問題行動をとるきっかけを複数列挙する
「朝寝坊」「電車の遅れ」「子供を幼稚園に送りに行った」 |
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問題行動によって起こる結果(利益でも不利益でも良い)を複数列挙する
「上司に注意される」「評価が下がる」「十分な睡眠と快適な寝起き」「子供との時間」 |
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その結果がすぐに現れるか、必ず現れるかを○か×で判定する
問題行動の理由となるもっとも強い動機は、すぐにと必ずの両方が○になる。
上司の注意 ⇒すぐに:×、必ず:×
評価が下がる⇒すぐに:×、必ず:×
十分な睡眠 ⇒すぐに:○、必ず:×
子供との時間⇒すぐに:○、必ず:○ |
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ステップ 2 :期待行動を計画する |
期待行動には種類が3つあります。 |
① |
問題行動をやめる |
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きっかけをなくす |
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不利益を与える結果を変える、加える
例 ) 上司がモーニングコールをする。遅刻したらすぐに必ず上司から注意する。 |
② |
出来ないことができるようになる |
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きっかけを追加する(明確な指示、ルールの変更、知識や技術力向上のための研修など)
例 ) 子供送迎をフレックスタイム制度で対応する。 |
③ |
出来るのにやらないことをさせる |
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結果を変える、加える
例 ) 家を早く出たら電車で座ることができた。 |
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ステップ 3 :期待行動を伝える |
期待行動を伝える前に、問題行動の原因が自分自身にないか、自問自答してください。
『目標』がなければ、行き先を見失う:目標を与えているか?
『能力』がなければ、期待以下の結果になる:能力を超えた期待をしていないか?
『支援(人・金)』がなければ、不満が募る:やれと言うだけでサポートをしていない?
『報酬』がなければ、進まない:報酬(金銭・褒めること)は与えているか?
相手にきちんと伝わっているか、相手が確実に理解しているかを確認する必要があります。
また、相手が受け入れやすい伝え方として以下の3つを意識します。 |
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1. |
続けて欲しい行動を褒める |
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2. |
事実に即した問題行動を伝える |
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3. |
未来のポジティブなイメージを伝える |
ただし、相手に伝える際、3つ全てを言えないこともあります。そんなときは1,2,3の順番を守ることが大切です。 |
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ステップ 4 :期待行動を定着させる |
新しい行動が習慣化するまでには、最低でも4週間かかるとも言われます。
つまり、せっかく相手が期待行動をするようになっても、習慣化せずに問題行動に逆戻りしてしまうことがあるのです。それを防ぐために以下の確認を行います。 |
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1. |
目標と報酬をきちんと理解しているか確認 |
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2. |
計画したきっかけと結果が機能しているかを確認 |
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3. |
新たなきっかけや結果がでてきてないか確認 |