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プロジェクトは二つとして同じものが無いピースのまとまり。つまりWP(Work Package:、仕事の断片的な単位)の集まりで、これがWBSの存在がいかに重要かを意味します。 |
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WPには、発注者のやるべき仕事と受注者のやるべき仕事の分類が必ずあります。
もちろん、他の関与者が存在するならばその関与者がやるべき仕事もあります。
この区別を関与者がしっかりと認識することが不可欠です。
これはスコープマネジメントといわれるものであることはご存知の通りで、WBS構築には不可欠です。図-1 WBS(Work Breakdown Structure) とWP(Work Package) 参照。 |
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どのWPが欠けてもWBSは成功裏に完成しません。つまり、このジグソーパズル(プロジェクト)は失敗に終わります。 |
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WPにはプロジェクト管理要素(Quality, Cost, Delivery等をはじめとする)のほとんどが含まれています。これを基にPDCA(Plan, Do, Check, Action) を回すことになります。 |
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個々のWPをそのプロジェクトに適した仕事の順序と関連にしたがって、目標に向かって時系列的に合理的につないでいったものがプロジェクトスケジュールです。
手がつけやすいWPから先に仕事を進めてしまうと仕事の手戻りや改定などが必ず生じ、マネジメント不在ともいえるPMになってしまいます。 |
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変更、手直し、追加・削除などWPの変化は、そのWPのみならずこれと直接的に関連する他のWPの改定が不可欠で、これを見過ごすとプロジェクトの成功裏完遂は望めない。
図-2 WP変更の影響を配慮 を参照。 |
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以上のような考え方を本筋としてさらに事項や規定や条件を詳細にまとめて文書化したものが契約書・見積書で、関係者間でのゆるぎない合意文書になります。
契約社会の色彩に乏しい日本では「契約書」の持つ意味と、その重要性を軽視しがちです。
プロジェクトが成功しなかった原因の多くが、この「契約書」の軽視・無視にあります。 |
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PM基本知識体系(たとえばPMBOK®とかP2M)を習得した人が、既存のモデル契約書を読むことは、PMの知識と実践を密接につなぐ一つのきわめて有効な方策・手段となるでしょう。逐条解説(契約条項ごとの詳細な解説)付帯ならばさらに理解が深まります。
ある知識が実践の場でどのような役割や効果を発揮するかを理解できることがたくさんあるからです。 |
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上述の本筋手順は契約完了前までに大方まとまっているべきです(契約後にこれをやってもまったく無意味でしょう)。契約の変更は関係者にとってきわめて難しいことだからです。 |
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リスクアセスメントは、契約締結前、つまりコスト見積の段階でおこない、各WPのコストの中にリスク対応コストとして別枠で入れておくべきものです。契約後では手遅れです。 |