今月のひとこと
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自己革新のシナリオ

オンライン編集長 岩下 幸功 [プロフィール] :11月号

 前号で、20年近く前の事例ART(Activity Reviewing Technique)についてご紹介しました。今号でも同様に、20年以上前のお話です。
 私事で恐縮ですが、40歳になる直前に、「自己革新のシナリオ」というものをまとめたことがあります。当時担当していたプロジェクトの一環としてまとめたものですが、これがその後の人生に少なからず影響を与えたように思います。
 まとめるに際しては、結構時間を掛け、ゼロベースで振り返り、真剣に記述した記憶があります。今読み返してみても、左程陳腐化した印象はありません。その後、必ずしもこのシナリオ通りに推移した訳ではありませんが、悩んだとき、迷ったときには、常に「道標(みちしるべ)」として私自身を導いてくれたように思います。当時は、P2Mもプロファイリングという概念も存在していなかった訳ですが、今になって思えば、これは私なりの「自己プロファイリング」であったと思います。

 P2M(Program and Project Management)の導入に際して、プログラムとりわけプロファイリングが理解しづらいという声が多く寄せられます。そのような方には、先ず「自分自身のプロファイリング」を行い、見える形で記述してみることをお勧めしています。自らの方向付けにもなりますし、プロファイリングの具体的な実践ともなります。体験したことは何よりも強い説得力を持ちます。それにより、P2Mをもっと身近に感じてもらえるはずです。

 「マクロのプロファイリング(シナリオ)、ミクロのART、その間をつなぐP2M」という構図が、私の中では定着しつつあります。
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