東日本大震災に寄せて(被災地より)
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東日本大震災復興支援プロジェクト「ITで日本を元気に!」

トライポッドワークス株式会社 代表取締役社長 佐々木 賢一 [プロフィール] :10月号

3月11日。普段、週の後半は東京オフィスにいることが多い私ですが、この週はめずらしく木金と仙台におり、地震の瞬間を仙台本社の自席で迎えることになりました。
その時の弊社オフィス様子については、社員が撮った衝撃映像も含めブログにアップしていますので、是非そちらをご覧下さい。(3/11以降のエントリーをお読み頂くと、震災直後の仙台の様子が詳しくお分かり頂けると思います)
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あれから半年。皆さんもそうだと思うのですが、その後に起きたこと、行ったことなどの密度があまりにも濃いので振り返るとあの日からまだ半年しか経っていないのが意外である反面、地震直後の記憶が鮮烈であるため、ついこの間のようでもあり、何か不思議な感じがするのが正直なところではないでしょうか。

ところで、あの地震直後、情報ツールとして非常に役に立った(あくまでも仙台市内ではと言うことですが)のがワンセグ携帯とスマートフォンでした。
私も、これらで震源域や規模の確認ができ、沿岸部への津波の到達を知ることができました。(ただし、この時点ではこれほどまでの大災害であることは想像できませんでしたが・・・)
また、弊社は社員全員にiPhone/iPadを配っているのですが、これが社員の安否確認に非常に威力を発揮し、1時間ほどで社員全員の無事を確認できたことは、後々振り返ってみるとその後の事業のリスタートが素早くできた一番の要因だったのではないかと思っています。特に我々経営者の立場では、社員全員の安否確認が完了しないことには事業復旧に集中できませんからね。
その後一週間、ご多分に漏れず弊社も大変な状況だったわけですが、その経緯は以下のサイトなどに掲載されていますので、ここでは割愛させて頂きます。
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ともかく、普段ITに携わる地震直後から沿岸部においては今に至るまで、「情報」と言うものが如何に重要で、その収集や発信の能力、情報にアクセスするためのツールの使いこなしなどの差によって非常時に於ける行動及び結果に大きな違いが生じることを強く実感しました。

さて、私は震災直後、企業として継続的に震災復興に貢献できることは多いであろうと考え、行政や一般的なボランティアとは違う角度で震災復興に関わりたいと思い、「仙台から日本を元気に!」と「ITで日本を元気に!」と言う2つの復興支援活動を立ち上げました。
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まずは、仙台の企業が元気に!    ITで、日本を元気に!

前者は津波の被災地に近い仙台の様々な業種の企業、後者は東京を中心とした全国のIT企業に声を掛けさせて頂き、これまでのべ200人以上がこの活動に参加してくれています。
当初数ヶ月は各所に生活物資を提供しつつ沿岸部の主要な方々や頑張っている若手との関係作りを進め、最近はこの関係をベースに、事業復興の支援やコミュニティ維持のための仕組み作りを主にITの側面からお手伝いしています。

震災半年が経った9月11日には南三陸町の復活した民宿を貸し切り、地元の方々と仙台や東京のメンバーが一同に集まり「ITから日本を元気に!」の合宿を行い、今後の復興に向けた計画を共有しました。
その他の活動内容についてはブログに詳しく書いていますので、是非お読み頂ければと思います。
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沿岸部の復興には、明らかに10年単位の時間が掛かります。
当活動においても継続的に様々なプロジェクトを実行して行きますので、この文章をお読みの皆様にも、今後是非ご参加頂きたいと思っています。
よろしくお願い致します!


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■ 復興支援活動:ITmediaオルタナティブブログ「ITで日本を元気に!」  リンクはこちら

■ 震災直後の仙台周辺の様子:仙台のITベンチャー日記」の3/11以後のエントリー  リンクはこちら

■ 「ITで日本を元気に!」ホームページ  リンクはこちら

当活動を通じて、南三陸の若者たちにスポットを当てたビデオもアップしましたので是非ご覧下さい。

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