東京P2M研究会7月例会議事録(7月15日開催)
渡辺 貢成:8月号
東京P2M研究会7月例会
1. 日時:2008.7.15. 18:30〜20:30
2. 場所:ENAA 7A会議室
3. 出席者:岩下、梅田、内田、近藤、仲田、藤澤、中村、渡辺
4. 議事
4.1 関西P2M研究会19年度報告書原案の配布と輪読依頼
輪読担当:アーキテクチャ:内田、岩下の説明
4.2 東京2008年度のテーマ
(1)組織能力に関する研究
1)「学習する組織(Learning Organization)」について
@ 渡辺より「学習する組織(LO)」5つの能力ピーター・ランゲ他著目次の紹介
- 経営者たちは、たいてい「ハード」な取り組みを選ぶ。それは真の変化を阻んでいる個人や個人間の難しい問題を避けたいからだ。彼らは、自分自身や他の人々が持つ欠点と向き合うことで、お互いの信頼と集団としての能力を築いていくという厄介な世界よりも、「理想的なデザイン」や「戦略」という幻想を好む。彼らは、異なる一人ひとりの見解に対処するという事態を避けるために、全員の意見が一致しているかのように装う。しかし、多様性は自然の摂理であり、一つの組織においても実に様々なタイプの人間が存在する。コントロールを利かせようとして、表面的な合意を形成する経営システムは組織をコントロールできる場合もあれば、できない場合もある。しかし、そこには間違いなく「イノベーションの破壊」と「変革能力の喪失」という二つの副作用が生まれる。
- ピーター・センゲの「最強組織の法則」は変化に敏速に適応し、成長を続ける「学習する組織」の理論を紹介し、経営手法に革命を起こした。添付資料参照
- 資料「学習する組織」5つの能力 ピーター・センゲ
A 梅田氏より「学習する組織の成熟度診断法」ダイアモンド社ハーバード・ビジネス・レビュー8月号からの紹介
- 1990年にピーター・センゲが「最強組織の法則」の中出「学習する組織」(LO)の考え方を提唱
- これまでのLOの問題点は
@ 初期の議論は総論ばかりで各論が見えなかった。その結果、実現困難で道筋がみえない
A LOの概念は、経営幹部向けで、現場向けでなかった。
B 評価基準やそのための手法がなかった
このため、LO成熟度を評価する包括的、具体的ツールの開発がなされた。
添付資料参照:学習する組織の成熟度診断法資料1(PP資料)
学習する組織の成熟度診断法資料2(エクセル資料)
2)「組織IQ」ヘネム・メンデルソン著「スマート・カンパニー」ダイアモンド社
企業は個人の育成に力を入れているが、組織が個人を活用する能力がないと企業能力は向上しない。個人にIQがあるように組織にもIQがあり、この組織IQの高い企業の業績が高い。
組織能力=組織成員の能力X組織IQ
で表現している。
現実に日本でも経済産業省の研究テーマとしてIT産業の業績と組織IQの関連を調査し、業績のよさを実証した。
資料:組織IQ
5. 8月は夏休みとする
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