メッセージ

P2M標準ガイドブック改訂版の発行

PMAJ 副理事長・事務局長 高橋 道夫:1月号

 2001年11月に行われた第1回国際プロジェクトマネジメント大会において、わが国発の本格的プロジェクトマネジメントの知識体系書として「P2M標準ガイドブック」(正式名称“プロジェクト & プログラムマネジメント標準ガイドブック”、以下本稿では“P2Mガイドブック”という)が国の内外に発表されてから満6年が経過して、昨年12月に改訂版が発行されました。タイトルが「新版P2M標準ガイドブック」(日本能率協会マネジメントセンター出版)で、いま全国で発売が始まっています。
 改訂は、これまでの間に多くの関係者から寄せられた改善コメントの集積結果を、反映して行われました。改訂版の執筆作業のためにP2Mガイドブック改訂委員会が設けられ、PM実践家や大学教授の多大な協力により執筆されました。改訂の目標は、P2M原本が持っているフィロソフィーや枠組みを大きく変えることなく、ガイドブックを読み易く、分かり易く、使い易くすることにありました。P2Mガイドブックの中で改訂された度合いが大きな部分は、第1部、第3部、第4部の第3章と第8章です。今や世の中のあらゆる領域で、プロジェクトが実行されています。そういう中にいるP2Mガイドブックの全利用者が望んでいたことが、実現されたと言えます。
 P2M資格者の方もP2Mの愛称とともに拡がり、全P2M資格者の数も今年度末には4000名を越えるまでになり、世界にも徐々に拡がりつつあります。それとともに、P2Mが目指すイノベーションやプロジェクトによる価値創造が高まり、社会の発展に貢献していく形になっていきます。
 今後P2Mガイドブックの改訂に伴い、P2M資格試験や講習会も原則2008年度より新版ベースに切り替えられるので、協会はその準備で大忙しの状況であります。(2008年3月一杯までは、旧版ベースになります。)その後はガイドブックの英訳、用語集の作成等が検討されています。
 今年3月に折りよく、PMAJにより第2回国際PM大会が開かれる予定で、世界のPMリーダーが集まる中で改訂版や新しくされたプログラムマネジメントの発表が出来ることは、真に喜ばしく記念すべきことであります。今後も皆様とともに、P2Mを益々発展させるよう努力して参りたいと思っています。
以上
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