これと同じ考え方が、Program Management標準やPortfolio Management標準にも踏襲されている。Program Management標準の36個のプロセスおよびPortfolio Management標準の9個のプロセス全てにインプット、ツールと技法(*)、アウトプットが明示されている。
(*) Program Management標準では、ツールと技法は全体に共通するツールと技法として記述されており、個別のプロセスごとには記述されていない。
今回このような内容を記したのは、実は米国の他の団体でも同様の動きがあるからである。それは、米国のコストエンジニアリング協会AACEI(Association of Advanced Cost Engineering International)がC3PM(Certified Portfolio, Program & Project Management)という資格制度を始めると発表した(具体的情報は不明)からである。AACEIによればコストエンジニアリングには、コスト見積り、コストマネジメント、収益性分析などコスト関連分野の他に、PMも含むと定義されている。AACEIではコストエンジニアとしての資格のほかに、PSP (Planning and Scheduling Professional)やEVP(Earned Value Professional)などPMの世界でお馴染みの手法が資格制度として既に行われている。