懸賞つきPMクイズ

懸賞付きクイズPM(7) 「トラブル処理の諸法則(1)」(6−12月号)の回答

芝 安曇:1月号

1.先月のクイズ
第二条「解決案ととりあえずの法則」
 トラブル処理で問題なのは簡単に原因がわからないことである。特に客先で起こったトラブルは客先が烈火の如く起こっているから、できるだけ早く手を打たないと困る。そこで関係者を集めて会議を開くが、日本人の性格として「手っ取り早く」できるところから始めたがる性格がある。一人が「手っ取り早くできるところから始めよう」と提案すると90%が賛成する。日本人はじっくり考えるより、素早く行動することが好きだ。「素早い行動は客先からも評価される」から反対しにくい。だが、ここがマネジャーの腕の見せ所である。

クイズPM:
プロジェクトマネジャーのあなたはこの時どのような行動をとり、どのように話を持っていくか。それは何のためか。

2.回答
@ なぜ、手っ取り早く行動したがるか、質問し、問題点を考えさせる
  • あなたが求めているのは、行動のすばやさなのか、解決のすばやさなのか
  • 客先を納得させる行動のすばやさに対する具体的なアイデアを出させる
  • 解決に関する根本的速さとは何かを考えさせる。
  • 解決策はこれが駄目なら、次の手を打つ方式は結果的に遅く、顧客の信頼を失うことを理解させる。「問題が楽に処理できるところに転がっている確率はきわめて低い」ことを理解させる。
正解は「行動のすばやさ」と「解決のすばやさ」の違いを理解させ、顧客にももっともすばやい解決のステップを説明し、理解して貰う。
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