[2003年1月号] | |
P2Mクラブ発足を迎えて・・・小原教授
2002年12月、PMCCによる職業人P2Mクラブが誕生した。この新しいタイプの発展こそ、新生産業界や行政サービス改革の発進基地になる。 職業人は専門家として、知的サービスを提供することを使命とする。 しかし、さらに重要な意識は、社会あるいはグローバルな貢献である。 日本で初めてのPMRの価値は、今後の成果による評価で決まる。 ▼健康な3つの気は、元気、空気、気力。「失われた10年」と回顧するように日本経済は停滞しているが、中国の台頭やバブルの原因に帰することでなく、わが身の問題として再生への学習教材とすることが大切である。 病は気から起きるという言葉が示すように、文字どおり「元に気を取り直す」元気こそ健康の秘訣である。 元気は、体力、知力、気力が健康な個人的要件である。 しかし、組織が改革を嫌う保守風土に固執する限り、国家としての活性は生まれない。 政府、産業、自治体、教育界が、知識・情報社会へ対応する改革意識が必要である。改革の成否は、空気に左右される。 ▼全体観のある空気を創る。 この空気の中心はプログラム発想である。「高い視点と広い視野」というP2Mが掲げる人材像は、「新しい仕組み」を創る象徴的な先兵である。 日本は世界第2位の技術があり、資金もありながら新規事業が創業率も環境も49ヶ国中最下位である。 新しい事業を成功させるには、経済、市場、技術、法律、財務の広い知識に裏づけられた視野が必要であるが、そのような人材育成はこれまで制度的になされていない。 「数学や語学」は理系か文系への踏絵や指標となり、弁護士、会計士などの職業資格も縦断的知識の専門家で横断的知識の専門家ではない。 P2Mは日本で初めての画期的な資格であることを誇りとして、活躍して欲しい。 |
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