会長より

2015 PMAJ新年ご挨拶

PMAJ会長 西尾 清光 [プロフィール] :1月号

 明けましておめでとうございます。本年が皆様方にとって、幸せな良き年でありますように、心からお祈り申し上げます。
 今年は未年(羊年とも言われている)です。インターネットで調べても、羊にちなんだ諺はあまり良いものが見つかりません。「岐路亡羊」とか「多岐亡羊」とかが有って「いくつもの方針があるため、どれを選ぶべきか迷ってしまうことのたとえ」とありました。日々仕事に追われているプロジェクトマネージャーは毎日そのような迷いに出会っていることでしょう。それを解決しながら、下記の今年の運勢のようになるといいですね。
 未年の今年の運勢は低迷期を抜け出し、良いことが次々起こる楽しい年となりますと言われていました。本当にそうなるといいですね。

 徒然草に「高名の木登り」という話で、もう安全という高さに降りてきた所で「気をつけよ!」と声をかける話があったことを覚えていらっしゃるかと思います。
 私が担当したプロジェクトで東ヨーロッパの国に装置設備の機器を注文したことがありました。検査官を二年近く常駐させていました。その間11船出荷したところで駐在員から出荷製品には問題はなかったし、最後の機器もほぼ順調なのであと二か月程に予定されている最終検査立会は止めて帰国したいと申し出があり、長期間の赴任のご苦労を考え、二つ返事でOKの返事をして検査員を帰任させました。
 所が最終出荷製品の一つに欠陥が発見され試運転が一年近く遅れてしまい、大きな問題となってしまったのです。今少しという所で注意をすべきだったのです。プロジェクトは最後の最後まで気を許してはいけないのです。

 PMAJでは「PMRクラブ」を奇数月に開催しています。PMR資格取得者が集まり懇親会も兼ねて意見交換をし、お互いのプロジェクトマネジメントに磨きをかけているのです。この会で一番の為になることは異業種の現役第一線の方々がお互いに切磋琢磨できることだと思います。私がPMRを受験した時も、もっとも印象的で良かったことは異業種の人々とのグループ討議でグループとしての意見を纏めたことでした。
 まだPMR資格をお持ちでない方でも参加されるときっと為になると思いますので奮って参加しては如何ですか。実際の参加についてはPMAJサイトにアクセスして頂ければ詳細は解ります。
 話は全く異なりますが、ハーバード大学では世界各国のあらゆる業種の中堅管理職の人達を二か月間缶詰して教育を実施しているそうですが、その人達から聞いたところでは異分野・異業種・異文化の人達との交流というのは非常に有益であったということでした。PMAJの「PMRクラブ」がそんな役割に寄与出来ればよいと願っております。

今年も皆様に「Good Luck !」

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